2016年5月18日(水)は爽やかな5月晴。初めて大滝の桜巡りに参加させて頂いた。
案内人は大滝在住、野菜の有機栽培で知られるNPO監事の山中哲也さん。前日、室蘭民報に掲載された菊子桜のカラーコピーが、参加者に配られる。桜のいわれが分かると、一層花の色、姿が目に染みた。俳句の心得もないが、感激して尋ねる先々で言葉が浮かんだ。
<菊子桜>
心の俳句: 優徳の 桜かがやき 残雪に 母の手か ひらりひらりと 頬肩に
次に尋ねたのは斉藤さんの三本桜、実に清楚だ。
心の俳句: 寄り添いて 紅さし霞む 三姉妹
なかとくの桜は開拓の苦難が偲ばれる。
心の俳句: なかとくの 歴史まとうか 山桜
風雪の千島桜とはよくこの桜を現している。これ程大きい千島桜を、私は見た事がない
心の俳句: 風雪に 耐えて千島に 花あふれ
いよいよ山中氏が天空の道と名付けた、大滝スカイラインを走る。絶景!ここはカナダか!(カナダに行った事もないが、こんな景色はカナダかスイスだと決めている)
心の俳句: 名付けたり 天空の道 風になる
お遊びはここまで。私の心の俳句で、きっと多くの皆さんが自信を深められたと思う。
こんな俳句投稿箱等も大滝桜の町おこしに繋がるといいなあな〜んてね。
さあ!この先がおそらく今回のハイライトだ。
この道を右折し、地元民しか知らない行けない山道(?)で下車。なだらかな山斜面を徒歩でトラバースすると、山中氏が大滝の絶景ベスト2(ベスト1は徳舜瞥山頂からの眺望)と謳う、絶景の場所に出た。植林地だが、苗木はまだ小さく、山の稜線は徳舜瞥山に続く。眼前に、大滝村の谷あいを挟んで、ルスツ側に続く丘陵の尾根が長く伸び、羊蹄山の頭が顔を出す。素晴らしい眺望だ。富士山なら北斎の浮世絵に描かれる場所となるに違いない。
手前の林と後ろの尾根の合いだの谷筋が大滝のまち 後ろに羊蹄山
この場所に、地上30階ビルに相当する高さの風車が50基建設される計画が進行しているという。驚きだ。しかも外資系の会社で国有林を使用するそうだ。とんでもない。エコを謳うが実は利潤追求だ。結果、膨大な自然破壊を招き景観も台無しだ。今回の参加者の中に、風車建設予定地から1キロ程しか離れない所に居を構える農家の方がいらっしゃった。さぞ心配な事だろう。絶えず頭上で24時間風車が回る生活は考えられない。風車が健康に害を及ぼしている事は知られ、世界中で問題になっている。しかし、被害を訴えても根拠がないと云われ何ら救済されていない。
今年4月、和歌山を旅した時、車窓から小高い丘の上に連立する風車の風景が飛び込んできた。凄い数だった。この町の人はこの風景に合意したんだ・・と思った。ところが、今回の見学会で大滝村のF氏より、是非見て欲しいと渡されたDVDを見て愕然とした。あの風景の下で苦しんでいる方々がいたのだ。やっぱりそうか。このDVDは6本のドキュメントからなる。オーストラリアでは、地権者で風車1基につき500万ドル年収を得る方が、元の生活に戻りたいと懇願していた。風車の問題は深刻だ。
是非、このDVDを多くの方に見て欲しい。
きれいな大滝を見てきた目が悲しくなってしまった。(NPO森ネット会員 福田友子)